はじめての猟銃所持

許可・免許関連

狩猟は①「銃猟」②「わな猟」③「網猟」に分類されますが、①をやりたい場合は猟銃の所持が必要になります。今回の記事では、所持までの流れや注意点について掲載します。なお、猟銃は「散弾銃・ライフル銃」と、「空気銃」に分類されてますが、ここでは「散弾銃・ライフル銃」に特化して説明します。

初心者講習

先ずは都道府県警察が実施している「初心者講習会」を受講します。「○○県 猟銃 講習会」で検索し、日程を確認。警察署で申し込みします。講習会は4時間30分の講習の後、60分の「考査」が行われ、合格しなければなりません。
「考査」は50問の正誤(〇×)式で、配点は1問1点。45点以上で合格になります。勉強は講習会申し込み時に渡される『猟銃等取扱読本』で進めます。正誤式とはいえ厳しい時は合格率20%という回もあったそうなので、気を引き締めて行きましょう。私はひたすら読み込み、重要ポイントと思われる所にマーカーを入れ、更に付箋を貼って頭に叩き込みました。そして考査は無事合格しました。合格すると「講習修了証明書」が交付されます。

射撃教習

続いて「射撃教習」です。教習を受けるためには「教習資格認定証」の申請書を提出します。ここで警察による「身辺調査」が入ります。自宅に警官が来て面談を受け、近所の住人にも聞き取りが行われます。何も言わなければ制服・パトカーで来る場合があるので、周囲が気になるようであれば私服又は作業着・普通車での調査を依頼してみましょう。また近所の住人への聞き取りも、都合が悪い人がいればはっきり伝えましょう。大抵の場合は聞き入れてもらえる様です。「教習資格認定証」が交付されると、教習で使用する銃弾を購入するため、「猟銃用火薬類等譲受許可」の申請書を提出し、許可証の交付を受け、射撃教習を受講できる状態になります。
射撃教習を行っている射撃場については、警察署で教えてくれます。銃弾を販売している射撃場であれば、別途購入する必要がないので楽です。
教習内容は地方や射撃場により異なるようですが、私が受けた射撃場では、まず銃の取り扱いについて教えてもらい、その後実射に入ります。銃は一般的に①「上下二連銃」と②「自動銃」がありますが、①で実施されてました。事前にユーチューブ等で銃の分解と組み立て、構え方と狙い方について見ておくと万全です。
射撃には①「トラップ競技」と②「スキート競技」があり、1ラウンド25回を4ラウンド行い、①で2/25点以上か②で3/25点以上どちらかクリアすることで合格になります。私は射撃場の指示で4ラウンドとも①でした。射撃のポイントはとにかく頬付けと肩付けをしっかり行うことと、首を傾げないことです。合格すると「教習修了証明書」が交付されます。

猟銃所持許可証の申請

次に「猟銃所持許可証」を申請します。申請時にガンロッカーと装弾ロッカーの配置図も提出するので、早めに購入、設置するようにしましょう。私は銃砲店の言われるがまま在庫を購入しましたが、条件を満たすものであればネット販売されている安価なもの(中古等)でも大丈夫です。
そして、再度警官が自宅にロッカーの設置検査に来ます。繰り返しになりますが、周囲が気になるようであれば私服又は作業着・普通車で来ることを依頼してみましょう。
ロッカーは原則ネジ止めで壁に固定しなければなりません。壁に穴を開けたくないので調べたところ①「中にダンベル等の重りを入れる」②「つっぱり棒で固定する」等で検査をクリアしたケースがあったようで、私は①で臨みましたが、結果は不合格で再検査になってしまいました。再検査のリスクを負うよりは、ネジ止めで臨むべきでしょう。

銃の選択

「銃所持許可証」が交付されたら、いよいよ銃の購入です。銃は上段でも記載しましたが、一般的に①「上下二連銃」と②「自動銃」がありますが、狩猟で使用するのであれば②がおススメです。現に猟友会の先輩方は皆②でした。私は何も知らずにネットの「最初に持つなら①」という情報に流され、①にしてしまいました。
今になって思えば、「猟友会連合会」に入会希望者であることを伝え、配属予定支部の方を紹介してもらえば良かったと思います。おススメの銃種や購入店等について丁寧に教えてくれますし、場合によっては低額で譲ってもらえることもあります。ここは勇気を振り絞って猟友会連合会に連絡してみましょう。

購入銃決定後の手続き

購入する銃が決まると、譲渡者(販売店や売ってくれる人)から「譲渡等承諾書」をもらい、警察で譲受の許可を受けます。許可が出たら銃を譲受(購入)し、14日以内に警察で購入した銃と許可証の検査を受け正式な所持となります。

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